純正レンズGF50mmF3.5 R LM WRを用いて、絞りによる画質の変化を比較しました。
比較方法について
・三脚にカメラを固定(手振れ補正OFF)
・ピントをMFで合わせる。
・タイマーを2秒に設定
・絞り優先モードで1枚ごとに絞り値をダイアルで変更
・シャッターボタンを押す。
・2秒後に撮影が完了。
2枚目以降は、ダイアルによるF値の変更とシャッターボタンのみ操作します。
カメラの設定について
・ファイル形式はRAW(富士フイルムなので、RAF形式)
・ホワイトバランスはオート
・ISOはオート(最大800までに指定。F3.5のみISO100で、他は全てISO200で撮れていた。)
・フイルムシュミレーションはスタンダード(プロビア)
・その他の設定は、標準のまま。
以上のようにして、F3.5~F32まで、20枚撮影しました。
RAW現像について
Lightroomで読み込み、現像しています。
Lightroomのバージョンは6.14です。古いバージョンなので、GFX100SのRAWファイルを直接読み込めません。そのため、AdobeのDNGコンバータでDNG形式に変換してから、読み込んでいます。
Lightroomでは、ハイライトを「-100」に、シャドウを「+100」にし、あとの設定は撮影時のまま変更せずRAW現像し、JPEG形式で保存しています。
何枚かの画像を掲載します。
 - F3.5(絞り開放) 
 - F8.0(この辺からF11までが画質のピークか) 
 - F11(解像度のピーク付近だと思われる。) 
 - F32(確認が難しいが、拡大すると解像度が低下している。) 
このサイズでは、違いが分かりにくいです。
画像中央部分の拡大
上の画像の中央部分をトリミングした画像も、Lightroomで現像しました。
ピントをMFで合わせる際、水門中央上の鉄塔に合わせました。(足場が東京タワーのような形をしているものです。)東京タワーみたいな足場の上の部分にピントを合わせています。
背面液晶に最大表示にして、目視で合わせています。一度ピントを合わせたら、ピントリングには触らず、次の撮影を行いました。
 - F3.5(収差が少し残っています。) 
 - F4.0 
 - F4.5 
 - F5.0 
 - F5.6 
 - F6.4 
 - F7.1 
 - F8.0(収差はほとんど分からない。) 
 - F9.0 
 - F10 
 - F11(収差はなくなり、この辺が最高画質か) 
 - F13 
 - F14 
 - F16 
 - F18(回折現象の影響により、ぼんやりし始める) 
 - F20 
 - F22 
 - F26 
 - F29 
 - F32(だいぶぼんやり。解像度が低下しています。) 
まとめ
F3.5の絞り開放でも十分に高解像度です。強いて言うなら収差(わずかな色のにじみ)が確認できます。F8~F11になると収差もなくなり、解像度のピークのようです。F16くらいまでは回折の影響は感じられませんが、F18以上はだんだんとぼんやりしてきます。
比較用として、いくつかの画像を再掲します。
 - F3.5(絞り開放。わずかな収差) 
 - F8.0(解像度のピーク付近) 
 - F11(解像度のピーク付近) 
 - F16(これ以上絞ると、回折現象により解像度が低下) 
 - F32(解像度が低下) 
以上です。解像度はF8~11がよく、絞ってもF16くらいまでにしておくのがベストのようです。
 
  
  
  
  

コメント